足立和宏
東京都
咬合や顎関節を学びながら診療しています。

Functional Occlusion

From TMJ to Smile Design

Peter E. Dawson

2007年 A4変型判 630頁

31,900円(税込)

Mosby

咬合をベースにした総合的な本です

レビュアー: 足立和宏

5 ( 評価 : 5 )

2013-10-21(月) 読者によるレビューです

咬合に関しては日本ではナソロジーや安静位、習慣性咬合位をベースにした理論が浸透していますが、この本はそれらを全て覆す立場にある、かなりラディカルな本です。
中心位は最上方位(そしてそれは関節結節の斜面にも接している≒最上前方位)という立場で、それが達成されてこそ外側翼突筋の弛緩が得られる、という点をとても重視した理論になっています。
顎関節症に関してはまだ原因と治療法が定まっていませんが、少なくとも症状を安定させるのにDawson-Piperのスタンスが有効なのではないかと思います。
まだ途中ですが、アメリカで発売以来ずっと書店ランキング上位にあります。名著だと思います。

(6人中6人の方が、「このレビューは参考になった」と報告しています。)

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絶版

Dawson Functional Occlusion

ファンクショナル・オクルージョン

Peter E. Dawson 【著】
小出馨 【監訳】

2010年06月10日 A4判 560頁

30,800円(税込)

医歯薬出版

監訳者は誠実な先生です

レビュアー: 足立和宏

4 ( 評価 : 4 )

2013-07-18(木) 読者によるレビューです

初版の第一刷でPART1の21章の冒頭までで誤訳を指摘したところ、第二刷を出す段取りになっていたのにも関わらず半年以上延期して再検討してから第二刷の出版をされました。
(※私の名前も序文に載りました。)
この姿勢は素晴らしいと思います。

Part2以降はまだ読めていないのですが、原著はアメリカのAmazonで上位にい続ける名著です。
分厚い本ですが本気で取り組む価値のある本だと思います。

今日の咬合論と顎関節症の基礎となる本です。
特に中心位の意義、アンテリアガイダンスの意義、臼歯部咬合面の形態は基礎編の中で非常に大切だと思います。

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