日本歯科評論3月号
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小こ森もり真まさ樹き 壮大なタイトルを掲げておいて大変恐縮ではあるが,筆者は決して特別な人間ではない.編集部から依頼された「Digital Native世代」のお題目どころか,どちらかというと実態はアナログに近く,携帯電話を所有したのは大学生になってからだし,スマートフォンのアプリを使い出したのも昨今のコロナ禍になってからくらいだ.筆者は,富山県の田舎町の出身で,一念発起して都内で開業して■年目になるが,特に専門医の資格があるわけでも,ましてや特別な能力があるわけでもない.それでもコンビニよりも多いと言われて久しい歯科業界の荒波の中,昨今流行りの「自費率50%以上の病院」■)を開業当初から維持しており,曲がりなりにもここまで生活し続けている.唯一,他者と比較して自分が恵まれていると感じることは,「人との巡り合わせ」である.今まで不思議な「縁」が繋がり,「運」にも恵まれて,ここまでやってこられていると感じる.すべての御縁のある方々に改めて感謝申し上げたい. さて,デジタルデンティストリーの到来が叫ばれ,歯科雑誌や書籍でも特集が組まれるなど枚挙にいとまがない.ただ,実際の臨床レベルに落とし込んで考えると,実践や抜本的な変化というのはごく一部で,まだこれからではないか……と感じていた.2018年に筆者が所属するスタディグループ赤坂会において「デジタルデンティストリー」をテーマに例会を行うことになり,チェアマンとなった吉田拓志先生(東京都開業)がセレックを導入したことに端を発し,筆者もデジタルデンティストリーに興味をもち,口腔内スキャナーを購入し,歯科技工士と連絡をとり,直接見学させていただくなどして実際の臨床例を積み重ねていった.こもり歯科クリニック〒154-0015東京都世田谷区桜新町1-2-6日本歯科評論(通刊第965号) 47Digital Native世代の歯科医院づくりはじめに

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