日本歯科評論12月号
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 厚生労働省の令和■年「医師・歯科医師・薬剤師統計」■)によると,診療所に勤務する歯科医師の平均年齢は50歳以上が全体の61.2%と■割を占め,平均年齢は54.3歳と年々高齢化している(表1,図1).また,厚労省による同年の「医療施設調査」■)によると,毎年1,500〜2,000件程度の歯科診療所の廃止・休止があり,近年開設・再開より廃止・休止が上回る年度が増えている(表2).歯科医師に定年はないが,高齢化によるリタイアの影響から,歯科診療所の閉院・事業承継が今後増加していくと思われる. リタイアは,歯科診療所の院長にとっていずれ訪れる節目であり,現実である.地域に根差した自院をどのように未来に繋げていくのか,ご自身や家族,そして地域の患者さんにとって何より大切なことではないだろうか.しかし,何から手を付けてよいか迷われていることと思われ,体力的にも経済的にも余裕がある時に,早い段階での構想が大切だ.今回,厚労省の統計や京都府歯科医師会調査・情報処理室で行ったアンケート結果を通して,現在の歯科診療所の状況と,今後の医院承継の動向を探ってみたい.読者の先生方のご参考にしていただければ幸いである. 院長がリタイアする時の自院の選択肢として,①歯科診療所を閉院する,②歯科診療所を譲渡する,がある. ここでは閉院する時のメリットとデメリットについてのみ挙げてみたい.メリットとしては,自らの意思で決断することができ,短期間での処理が可能である.これは譲渡と違い,他者との交渉が必要ないためである.また,後継者問題など家族間でのトラブルが避けられる. デメリットとしては,閉院するためのコストがかかる.テナントの場合は原状回復が必要になり,医あらがね歯科診療所/一般社団法人 京都府歯科医師会 調査・情報処理室あらがね歯科診療所/一般社団法人 京都府歯科医師会 調査・情報処理室〒615-8111 京都府京都市西京区川島松園町89〒615-8111 京都府京都市西京区川島松園町89日本歯科評論(通刊第962号) 117 ■ 医院経営のこれから■ 医院経営のこれからリタイアする時の選択肢 ──閉院と譲渡₁.閉 院 荒荒あらあら金金がねがね高高たかたか正正まさまさ歯科診療所の事業承継を歯科診療所の事業承継をデータから考えるデータから考える

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