ブックタイトルapollonia201805

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概要

apollonia201805

2018.05 021 脱離の原因は、支台歯の形成不良、不適切な接着、CAD/CAM冠製作時の不適合などが挙げられます。今回は、これらの原因の中で接着におけるエラーの因子について考察し、CAD/CAM冠脱離の対策に有効なツールを紹介したいと思います。CAD/CAM冠内の汚染にどう対処する? 脱離の原因となるCAD/CAM冠の汚染は、以下のように列挙することができます。1 ブロックから削り出す際の粉塵2 CAD/CAM冠の適合を調べる際に使用する適合材3 CAD/CAM冠を研磨する際に使用する研磨材4 CAD/CAM冠を石膏模型に戻した際に付着する石膏の粉塵5 口腔内で試適した際に付着するプラーク、唾液、血液、浸出液 では、この汚染を取り除くにはどうすればよいのでしょうか。 1?3に対しては、歯科技工所で納品前にサンドブラスト処理してもらえれば解決します。しかし、4と5に関しては歯科医院で行わなければ意味がありません。特に5の口腔内からの汚染に関しては、接着直前なのでチェアサイドでの対処が求められます。チェアサイドでの汚染対策 口腔内での試適、咬合調整後は、支台歯との接着の操作になります。冠内面の石膏の粉末、適合材、研磨材、プラーク、唾液、血液といった汚染物質は、冠の内面をサンドブラスト処理することで除去します。この際に使 CAD/CAM冠に使用するハイブリッドレジンブロックは、製造時にレジンが完全重合しているために接着が困難。脱離防止に必要なものは?CAD/CAM冠における接着の手順CAD/CAM冠脱離の防止対策CAD/CAM冠内面の清掃超音波洗浄・水洗支台歯形成CAD/CAM冠接着維持を確実にする形態精度の高い適合性確実な接着操作(汚染物質の除去)シランカップリング処理30?50μmの酸化アルミニウムによるサンドブラスト処理接着面の粗造化ファイラーの露出セラミック内のSiと反応し、表面を活性化