ブックタイトルapollonia201805

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概要

apollonia201805

臨床駅伝036 2018.05東京都調布市・柳沢歯科医院 院長所属スタディグループ:徹夜会Yanagisawa Akihide第走者柳沢哲秀6こんな患者さんが来たら?診査・診断 左上第1大臼歯の疼痛を主訴に来院。患者さんによると、根管治療を受けたが痛みが引かず、1年以上根管が口腔内に露出し、残根状態で放置されているとのこと。 打診に対する反応はないが、頬側歯肉を触診すると非常に強い痛みを訴えた。歯周ポケットは3㎜以内で動揺もなかった。レントゲン写真を撮影し、症状のある根尖性歯周炎(Symptomatic Apical Periodontitis)と診断した( 1 、2 )。治療1回目 診査・診断の結果、再根管治療を開始。浸潤麻酔、ラバーダムを施し、マイクロスコープ下にて、感染歯質と疑われる部分を取り除いた。その後、充填されているガッタパーチャポイントを取り除いていった( 3 )。 続いて遠心根にアプローチすると、炎症性の浸出液と思われる体液が噴き出してきた( 4 )。遠心根のガッタパーチャポイントを取 患者さんの多様な悩みへの対応法は、歯科医師によってさまざまです。スタディグループからスタディグループへ駅伝のたすきを渡すように症例検討を続けることによって、より患者さんの期待に沿える対応を探ります。左上の奥から2番目の歯が痛くてたまらない● 58歳、女性● 初診:2017年10月● 残存歯: 7654321 12345677654321 1234567