ブックタイトルapollonia201805

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概要

apollonia201805

2018.05 027「上顎大臼歯の支台歯形成が苦手です」(下)今月のお題 今回は、必ずしもモニター診療と直接関係 『マイクロサベヤー コンパス』㈱シオダするテーマではありませんが、私が開発中(試作中)の支台歯形成に役立つ装置についてご紹介します。 ブリッジの支台歯形成では、単冠に比べてアンダーカットが出来やすく、それを防ごうとして過剰なテーパーになる場合があります。支台歯の数が増えると、よりそのようになりがちです。テーパーが大き過ぎればブリッジの維持力が不足し、脱離しやすいブリッジになります。 今回紹介する装置は、支台歯の軸面のテーパーを意図した角度にぴたりと合わせることができる補助器具です。口腔内サベイヤーの目的 部分床義歯の設計などで使うサベイヤーを思い出してください。サベイヤーのホルダーの部分は、支柱に対して平行に動くようになっています。 その原理を利用して、「支台歯形成中のバー」と「形成する歯の歯軸」を常に平行に保つことが、この装置の狙いです。バーの角度を支台歯の歯軸と一致させて軸面を削れるので、もともとバーに付与された角度に軸面のテーパーが決まることになります。 この器具を使えば、ブリッジや連結冠の支台歯の数が多くなってもアンダーカットが出来る心配はなく、逆にテーパーが大き過ぎ●サベイヤー 支柱は支柱固定レバーを緩めることで、模型台に対して自由な角度に設定できる。支柱を傾けるとホルダーも同じ角度に傾斜する。つまり、ホルダーと支柱は常に平行となる。て外れやすい補綴物になることもなくなります。口腔内サベイヤーの構造と使い方 この装置は小型のサベイヤーを加工したものです。模型台の部分を小さく削り、形成しようとする上顎臼歯とは反対側の歯列に固定します。歯列に接する部分はパテ状シリコーン印象材で、装置のガタツキが少なく、患者ホルダー支柱模型台支柱固定レバー