ブックタイトルapollonia_201804

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apollonia_201804

臨床駅伝036 2018.04東京都中央区・ほうじょう歯科医院 新日本橋 院長所属スタディグループ:徹夜会Hojo Komei第走者北條弘明5こんな患者さんが来たら?現症 数年前に歯根破折を指摘され、抜歯しなくてはいけないという自覚はあったが、放置していた。当院受診の2カ月前に排膿と動揺が強くなったため、他院にて抜歯した。 「長期にわたって破折を放置していたため、骨吸収が大きく、インプラントは難しい」と前医に言われて当院に転院してきた。 頬側の骨が大きく吸収しており、治癒を待つと顎堤が大きくなくなりそうであった。 プラークコントロールは良好で、プロービングポケットデプス(PPD)は全顎的に正常の範囲内。カリエスリスクも低いと思われた。 全身的な既往も特にないため、外科的侵襲にも耐えられると考えた。( 1 )。治療方針 当初、 8 7 6 のブリッジによる補綴か、 7にボーングラフトを行い、インプラントを埋 患者さんの多様な悩みへの対応法は、歯科医師によってさまざまです。スタディグループからスタディグループへ駅伝のたすきを渡すように症例検討を続けることによって、より患者さんの期待に沿える対応を探ります。他の歯科医院で抜歯した所を治したい● 38歳、女性● 初診:2016年12月10日● 既往歴:歯根破折のため、2カ月前に7 を抜歯。プロービングポケットデプスは全額的に2㎜ 以内。非喫煙、全身状態良好。