ブックタイトルapollonia1803

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概要

apollonia1803

2018.03 035初診時(2014 年2 月4 日)2 舌の状態舌縁部にやや発赤、中央から舌根にかけて舌苔、舌縁部に歯痕を認めた。1 口腔内写真5 を抜歯した後の口腔内写真。水のバランスが崩れている状態で起こるとされている。舌の浮腫によって歯に慢性的に当たることで痛みが起きている可能性を考え、五苓散を使用してみることにした。さらに、下顎の叢生が舌に慢性的な刺激を与えている可能性も考えられる。 五苓散は水の代謝異常に効果を発揮する漢方薬である(2月号参照)。14日間、1日3包服用したところ、症状が改善してきた。舌の汚れに対しては、舌ブラシを軽く当てるように指導を行った。 最初は舌の治療のみの希望だったが、舌の症状が改善傾向に向かったので歯石の除去やむし歯の治療を勧めたところ、歯科治療も行うこととなった。 歯周基本検査の結果、5 の頬側に10㎜のポケットを認めた。歯根破折を疑い、FMCとメタルコアを除去したところ明確な破折を認めたため、抜歯となった。 歯周基本治療後、4 と5 の間の口蓋側に瘻