ブックタイトルapollonia1803
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apollonia1803
臨床駅伝034 2018.03神奈川県秦野市・こいずみ歯科・矯正・歯科口腔外科 院長所属スタディグループ:横浜歯科漢方研究会Koizumi Hajime第走者小泉 元4こんな患者さんが来たら?はじめに 日々診療をしていると、「舌が痛い」「口が渇く」「口内炎が出来やすい」「噛み合わせが気になる」などの症状や、原因不明の痛みを訴える患者さんを診ることがある。以前は経過観察になることが多かったが、漢方を取り入れることでこのような患者さんにも対応できるようになってきた。本症例では「舌が痛い」という主訴に対して、漢方を使用しながら歯科治療を行った( 1 )。舌の治療後、歯科治療開始 この患者さんは、「舌がピリピリ痛い。舌の汚れが気になる」という主訴で来院した。半年前から舌の腫れや痛みを感じ、汚れも気になっていたとのこと。舌縁部にやや発赤を、中央から舌根にかけて舌苔を認めた。写真2では分かりにくいが、舌縁部に歯痕も認めた。 歯痕はクレンチング時に舌を歯に押し当てていることで起こるといわれている。漢方では、歯痕は「水毒」という状態を表し、体内の 患者さんの多様な悩みへの対応法は、歯科医師によってさまざまです。スタディグループからスタディグループへ駅伝のたすきを渡すように症例検討を続けることによって、より患者さんの期待に沿える対応を探ります。舌がピリピリ痛い。舌の汚れが気になる● 44歳、女性● 初診:2014年2月4日