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概要

apollonia1803

2018.03 027「上顎大臼歯の支台歯形成が苦手です」(上)今月のお題※口腔内写真および模型の写真は全て『デンタルアイS』で撮影。撮影後に反転やトリミングはしていない クラウン・ブリッジの支台歯形成にはとても精度の高い作業が求められますが、口腔内では直視しにくい部位も多いため、そのような場合は極めて難易度が高くなります。 モニター診療では大抵の部位をモニター上で見ながら作業できるため、一般的な治療方法と比較して有利な点が多くあります。今回は、特に支台歯形成が難しい右上7番の遠心頬側軸面の形成を例に取り、従来のやり方との違いを解説します。●直視の場合●モニター診療の場合 精密作業である支台歯形成の姿勢としては望ましくない。ハンドピースが完全にフリーハンドになっているため、正確なコントロールが難しいだけでなく、患者さんが動いた場合は大変危険。 形成する部位によらず、安定した姿勢を保つことができる。術者は視線の先にあるモニターを見ながら形成する。実際の形成では、術者の左側に座った歯科助手がバキュームを持っている。右上7番の支台歯形成の診療姿勢診療姿勢が格段にラクに 大学教育では、クラウン・ブリッジの支台歯形成について直視直達を基本としています。右上7番の遠心頬側面はほとんど直視できませんが、それでもできるだけ直視しようと努めます。そのため、患者さんの頭部を後屈させ、上体を曲げて大変窮屈な姿勢で治療することになります。直視するためには、患者さんの口角を引っ張ることも必要です。つまり、術者が苦労するだけでなく、患者さん