ブックタイトルapollonia_1711
- ページ
- 32/34
このページは apollonia_1711 の電子ブックに掲載されている32ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは apollonia_1711 の電子ブックに掲載されている32ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
apollonia_1711
2017.11 G03歯周病治療とは 歯周治療は、スケーリング、ルートプレーニング、歯周外科といった一連の治療方法から、SPTといったメインテナンス治療まで確立されていると思われます。歯周病に関しては、十分なプラークコントロールとスケーリング、ルートプレーニングなどを行うことで、歯周初期治療を成功に導くことができます。 今月は、初期治療に欠かせないスケーリング、ルートプレーニングの手技について考察したいと思います。スケーリングとルートプレーニングの目的 スケーリングとは、歯面および根面に沈着している歯石や、その上に付着したプラークを除去する操作であり、ルートプレーニングとはスケーリング後に引き続き行われる操作で、取り残した小さな歯石や変性した病的セメント質、象牙質を除去し、滑沢な根面を作り出すものです。この一連の処置によって、歯面や根面に付着している歯周炎の原因物質を除去し、清潔で滑沢な根面上に、結合組織や上皮による付着が回復し、健康な歯肉を取り戻すことが目的となります。当院でよく使用するグレーシーキュレット 当院では、ヒューフレディ、アメリカンイーグル(㈱ジーシー扱い)、YDMの3社のグレーシーキュレットを用意しています。歯科医師、歯科衛生士の好みで使い慣れたインスツルメントを使用すれば、診療時間の短縮と確実な処置が可能になります。最も多く使用しているグレーシーキュレットはヒューフレディのもので、常時80 本程度用意しています。 歯科衛生士がスケーリング、ルートプレーニングを行った後は、必ず歯科医師がチェックするようにしています。特に浸潤麻酔下で行ったスケーリング、ルートプレーニングに関しては、必ず院長である私がチェックします。次に歯周外科へ行くか、補綴へ行くかの診断を行うためです。その時に用いるのが、『グレーシーキュレットミニファイブ』です。シャンク部分が短いため根面の状態をプローブのように確認でき、そのまま残存している縁下歯石を引き上げることができるからです。ちなみに膿瘍の切開に用いることもあり、非常に重宝しているインスツルメントです。 海外製のグレーシーキュレットは、欧米人の大きな歯牙向けに製作されているため、日本人には少し大きいと感じていました。一回り小さいミニファイブを、ぜひ試してみてください。マイクロミニファイブ■ブレードとシャンクの形状図面提供:ヒューフレディ・ジャパン合同会社