ブックタイトルapollonia_1711

ページ
30/34

このページは apollonia_1711 の電子ブックに掲載されている30ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

apollonia_1711

2017.11 G07 一般に口腔内規格写真といえば、一眼レフカメラを使うのが正式な方法とされてきました。では、本連載で取り上げている口腔内カメラでは、規格写真の撮影は無理なのでしょうか? 今回と次回の2回に分けて、一眼レフカメラと口腔内カメラでの規格写真の撮影について比較してみたいと思います。口腔内カメラでの規格写真撮影 口腔内カメラでの規格写真撮影には、以下のような利点があります。1 軽くて扱いやすい 口腔内の規格写真の撮影では、片手だけで撮影する場面があります。重い一眼レフカメラは本来、左手でカメラ本体の重量を支えながら右手でシャッターを押すようになっています。歯科ではそれを無理して片手で扱ってきたといってよいでしょう。 一方、口腔内カメラは片手で操作することが前提のカメラです。手ブレを防ぐ目的で両手を使うこともありますが、片手でも無理なく撮影できます。2 撮影用ミラーを使わなくてよい 一眼レフカメラでは、歯列をできるだけ正面から撮影するためにミラーを多用します。撮影用ミラーを使う場合、カメラを適切な角度で構えるだけでなく、狭い口腔内「口腔内写真の撮影に自信がありません」(上)今月のお題口腔内カメラでの撮影風景。撮影者の姿勢が安定している。大きなモニター上で構図を確認しながら撮影でき、基本的に撮影時に口腔内を目視することはない。※口腔内写真は全て『デンタルアイS』で撮影で口角鉤やミラーの位置決めをする必要があります。そのため、一眼レフカメラでの規格写真の撮影は難易度が高くなります。 一方、口腔内カメラではミラーを使わず、口腔内カメラの位置決めだけで撮影できます。そのため、高度な撮影技術は必要ありません。3 一人で撮影できる 口腔内カメラは撮影者一人で十分撮影できます。一眼レフカメラのように、撮影のための助手は必要ありません。また、患者さん自身に口角鉤を持たせて適切な方向に引っ張るように指示したり、顔を上下左右に向けさせる必要もないため、患者さんの負担も少なくて済みます。