ブックタイトルapollonia_1711
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apollonia_1711
臨床駅伝G10 2017.11 患者さんの多様な悩みへの対応法は、歯科医師によってさまざまです。スタディグループからスタディグループへ駅伝のたすきを渡すように症例検討を続けることによって、より患者さんの期待に沿える対応を探ります。京都府・医療法人隆歩会 あゆみ歯科クリニック松井山手所属スタディグループ:N1 会Fukuhara Takahisa第走者福原隆久1前歯がグラグラする。きれいに治したい(上)● 41歳、男性● 初診:2016年6月20日● 残存歯:(Eichner A)こんな患者さんが来たら?7654321 12345677654321 1234567現症・診断 2016年6月20日、非喫煙の41歳の男性が、上顎前歯部の動揺と腫脹を主訴に来院。約10年前に事故で失活し、根管治療を行ったとされる1 に強い動揺と歯肉腫脹が認められた。初診の数日前に他院で切開排膿処置を行ったという。 初診時の所見としては、1 の歯根破折による強い動揺、周囲歯肉の腫脹発赤が見られた。全身的な既往歴はなかった。初診日はパノラマレントゲン撮影とセカンドオピニオンのみの対応となった。 その後7月12日に再度来院し、歯周精密検査や口腔内写真撮影( 1 )、CT 撮影( 2 )を行った。歯周検査から全顎的な軽度のプラーク付着や歯肉腫脹が認められ、プロービングデプスは全顎的には3㎜以内であったが、1 周囲は近遠心で5㎜、頬側では9㎜を計測した。 パノラマレントゲン写真とCT画像からは、唇側の深い位置への破折線や、破折線付近までの唇側骨の大きな吸収が認められ、両隣在歯との歯間部の骨にも軽度の骨吸収像が認められた。 次にこの症例での審美に対するリスク