ブックタイトルapollonia_1711

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概要

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2017.11 036口腔から全身へ 従来、歯科医療の主な役割は歯科疾患の予防と治療だと考えられてきました。現在では、育成医療や高齢者歯科医療を中心に、咀嚼、嚥下の口腔機能を育て、守る役割も期待されつつあります(図1~3)。Tsujimura Suguro辻村 傑 氏神奈川県・つじむら歯科医院 院長Anazawa Junnoshin穴澤順之進 氏神奈川県・つじむら歯科医院 副院長●取材協力:●取材・文:編集部新しい予防歯科の形「尿検査」を食事指導の評価に活用 食事指導の一環として自費の尿検査を取り入れる歯科医院が出てきました。『VitaNote』(ユカシカド)は、尿検査でビタミン、ミネラルの摂取状態を判定し、生活習慣の改善に役立てることができます。「予防歯科」を追求する中で、口腔内の細菌叢だけでなく、腸内の細菌叢も整える全身健康の医療が確立されつつあります。「食事指導を歯科で行うならば、口腔から腸管までのバランスを整えて、健康基盤を作ることが必要」とする、つじむら歯科医院の試みを取材しました。 しかし、口腔機能を改善させても、食習慣や栄養状態が変化しないことは珍しくありません。口腔から腸管に至る消化管全体の健康を回復し、身体の土台をつくるとともに、個々の食習慣の改善を図るアプローチが必要となります。 つじむら歯科医院では、う蝕・歯周病の予防から派生したプロバイオティクス、プレバイオティクスにより、腸管からの栄養摂取、腸内環境の改善を目標と