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概要

apollonia1710

2017.10 G09 今回は、保護者が行う幼児の仕上げみがきの指導について考えてみます。 まず、私自身の経験からいえることは、家庭で親がいくら言っても、子どもはなかなか素直に口を開けてくれないものだということです。そのような状況で、保護者に難しいテクニックを必要とする歯みがきをしてもらうのは無理というもの。短時間でできる簡単なブラッシング方法を提案する方が現実的でしょう。 そこで、う蝕になりやすい部位についてピンポイントで教える私の方法を紹介します。乳歯でう蝕になりやすい箇所は? 乳歯列でう蝕になりやすい所、う蝕が重症化しやすい所はどこでしょうか。まず、平滑面と歯と歯の間の隣接面を比較した場合、重症化しやすいのは圧倒的に隣接面だと思います。平滑面う蝕は保護者でも少し注意して歯を観察していれば、初期の段階で見つけられます。 一方、X線撮影が難しい小児の場合、歯髄の近くまで進行した大きなう蝕になって初めて気付くことが多いのが隣接面う蝕です。しかも、比較的しっかりみがいているような子どもでも、う蝕になる場合が多いと感じます。 では、右の症例のような子どもに対して、保護者に重点的にみがいてもらう部位はどこでしょうか。「仕上げみがきの指導に自信が持てません」今月のお題症例 5歳9カ月の女の子。上から①正面観、②上顎咬合面観、③下顎咬合面観。132※写真は全て『デンタルアイS』で撮影