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概要

apollonia1709

2017.09 G09 小さな子どもに良質な治療をするには、治療中に泣かせないことが重要です。子どもに泣かれて抵抗されると、どんな些細な治療内容であれ、一気に難しくなるからです。 では、どうすれば泣かせない治療ができるでしょうか。泣くのは子どもにとって不快なことやストレスが積み重なり、耐えられなくなるからです。モニター診療では、通常の歯科治療で子どもにとって不快でストレスになるような多くの事柄を避けることができます。そのため子どもが泣いたり「治療中に泣き出す子に手を焼いています」今月のお題こんな治療はNG!抵抗したりせず、スムーズに治療ができるのです。子どもにストレスを感じさせない診療 ここでは、子どもにとってストレスになる事柄を列挙しながら、モニター診療での対処法を見ていきましょう。 1治療中、動かないように体や顔を拘束される モニター診療では、治療中に子どもが体を多少動かしても、その動きに合わせながら治療を進めていきます。子どもなら治療中に動くのが当たり前ではないでしょうか。そして、いつでも起き上がれるようにしています。そうすることで、子どもが感じるストレスが少なくなります。2無影灯の強烈な光を顔に当てられる 治療中にライトで顔を照らされると、まぶしい思いをするだけでなく、独特の緊張感を感じます。モニター診療で治療する場合、口の中は口腔内カメラの照明だけで十分明るく見えるので、無影灯を使わなくても済みます。3開口器で口を大きく開けたままにされる モニター診療では、厚さ10㎜の口腔内カメラのヘッドが口の中に入ればモニターよくある子どもを押さえながら行う治療の場面。治療中に頭も体も動かないようにするため、数人がかりで押さえる。この方法は子どもにかかるストレスが大変大きく、大泣きして抵抗するため、決して良質な歯科治療は望めない。