ブックタイトルapollonia1707

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概要

apollonia1707

2017.07 G09 口腔内の全ての歯面を順番に見て、カリエスの有無を診査する場面があります。この時に見落としなくカリエスを見つけることは、歯科医師にとっても歯科衛生士にとっても非常に大切な基本技術です。 初期カリエスはX線写真に写らないことも多く、一般的には肉眼で直視するかデンタルミラーで鏡視して判断するわけですが、この場面で口腔内カメラを使うと、次のような多くの利点があります。「初期カリエスを見つけるのが苦手です」今月のお題132肉眼で見えないものが見える!・拡大して見られる 口腔内カメラで歯面を撮影してモニターに映すと、映像はおよそ5 ~ 20倍に拡大できます。小さな初期カリエスを見逃さないためには、拡大して見ることは非常に有効な手段になります。・歯面を正面から見られる 下顎の臼歯部は、一般に直視しやすい部症例1? 中学生男子の左下7番。一見問題ないようだが、注意深く見ると頬側面にプラークが付いている。? プラークを落として歯面を乾燥させてみると、頬側面に深い溝があることが分かる。この溝は直視では見えない。? プラークコントロールが難しい部位であり、反対側の同部位はすでにカリエスになっていた。そのため、予防的にグラスアイオノマーセメントで充填した。