ブックタイトルapollonia1707

ページ
29/36

このページは apollonia1707 の電子ブックに掲載されている29ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

apollonia1707

123 2017.07歯科の黎明期に「科学」を吹き込んだ石原寿郎氏が残した功績石原氏の人物像―「編集者の秋元さんが、ナソロジーの日本での受容史のような本を書くそうだ」と聞いたのは数年前のことだと記憶しています。今回、出版された『手仕事の医療 評伝 石原寿郎』の中では、70年代以降、日本の歯科医療を席巻することになるナソロジーを批判しつつも、それを紹介した人物としての一面にも触れられていますが、本書全体は、現代につながる壮大な歯科医学史の業績をまとめたものだと感じました。 今回は、石原氏が成し遂げようとしたこと、現在の日本の歯科医療従事者が石『手仕事の医療評伝 石原寿郎』秋元秀俊 著生活の医療社河野正司、大石忠雄『Cr-Br咬合のルーツ~ Gnathology と対峙した石原咬合論・顆頭安定位と全運動軸~』p.62、医歯薬出版、2013年より転載。石原寿郎氏略歴1917年9月11日 愛知県出身。1942年 東京帝国大学医学部卒。同年10月から兵役。1945年 軍医大尉を経て同年12月復員。1946年 東京医学歯学専門学校歯学科に転入。1948年 同専門学校卒業。東大医学部助手。1950年 東京医科歯科大学補綴学教室講師。1953年 同大助教授。1959年 同大教授。1968年  同大附属顎口腔総合研究施設長。同年8月、同大附属歯科技工士学校長。1969年  同大附属病院長。日本補綴歯科学会理事など兼務。9月19日死去。