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概要

1705apollonia

2017.05 008医療法人社団光志会 奥原歯科医院埼玉県所沢市奥原利樹氏Okuhara Toshiki1989年、広島大学歯学部卒業。著書『歯科医志望者が絶対に知っておくべき32のこと』(幻冬舎)。スタッフ: 歯科医師11人歯科衛生士11人歯科助手11人事務8人ユニット:12台(うち個室4台)訪問診療車:3台患者用駐車場:9台 大学卒業後、大学病院で2年間の研修医生活を送る。その後広島市内での勤務を経て新天地の所沢市の歯科医院に就職。患者さんから多くを学び、同地で開業。小児から高齢者まで安心して通える歯科医院づくりを心掛け、地域に密着した診療を続けている。ユニット12台、訪問診療車3台の規模になっても、スタッフとの一体感と情報共有を重視。「P-DATA」と呼ぶ個人情報共有カルテなどの工夫が光る。患者さんが「先生」─勤務医時代にはどのようなことを学びましたか。奥原 広島から埼玉に移って新たに勤め始めた歯科医院では、3カ月ほどで院長が海外に留学してしまったので、歯科医療技術や臨床のコツを教えてくれる人がいきなりいなくなってしまいました。途方に暮れた私は、修復・補綴に関しては、ベテランの歯科技工士さんに素直に「分からないから教えてほしい」と頼んで、設計のイロハから教えてもらいましたが、最も大きな「先生」は患者さんでした。 とにかく、あらゆる治療の予後について患者さんにとことん聞くようにしました。例えば、抜歯後のアポイントでは「どれぐらいの時間で出血が止まりましたか」「麻酔はいつまで効いていましたか」などと多くの患者さんに聞いていくうちに、それに似たケースが必ず出てきます。それをこつこつと1~2年も続けていたら、おおよその予後を予測できるように歯科の常識にとらわれない経営スタイル貫く