ブックタイトルapollonia_1704

ページ
18/40

このページは apollonia_1704 の電子ブックに掲載されている18ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

apollonia_1704

2017.04 052中国の方への対応みなさんもコミュニケーションを!※ 日本歯科医師会の外国人診療施策を代表するものでは ありません。 日本にやって来る外国人の数が急増し、特に中国・台湾からの訪日が増えていることに注目が集まっています。日本語はもとより、 英語も通じないことも多い人々が来院したら、どうすればいいのでしょうか? 実は、日本も中国も同じ漢字文化圏同士なので、ポイントを押さえたコミュニケーションを取れれば、事故やトラブルのリスクを避けられるのです。これまでの外国人診療の経験から、ノウハウの一部を紹介します。「分かったつもり」が恐ろしい 厚生労働省も歯科医師会も、歯科医療機関の外国人対応を支援しています。例えば、厚労省のホームページには外国人向け多言語説明資料があり、日本語、英語、中国語、ポルトガル語、スペイン語で診療申込書、紹介状、院外処方箋、問診表が出力できます。 しかし、これらの便利なツールにも限界があります。・問診表に外国語で書かれると、歯科医師が理解できないこともあるという事態が想定されるためです(図1)。英語ならまだコミュニケーションが取れるでしょうが、中国からの渡航者の中には、ほとんど英語が分からない人も少なくありません。 大阪府では、外国語対応ができる歯科医療機関をリスト化してホームページに掲載しています(検索は日本語、英語のみ)。ただしこれも、どの程度の外国人●取材協力:Sekoguchi Seira瀬古口精良 氏大阪府堺市・医療法人精良会 せこぐち歯科理事長日本歯科医師会常務理事大阪府南部の泉北ニュータウンにあるせこぐち歯科は、地域社会の変化に対応して診療(外来、訪問)を行っている。近隣の団地では高齢化が進む一方、外国人居住者の増加も見られ、寝たきりとなった中国人への訪問診療を行うこともある。