ブックタイトルapollonia_1702

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概要

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2017.02 G11院長 今回は認知症が疑われる患者さんの治療について説明しよう。初期認知症の特徴は何だと思う?K君 分かりません……。院長 では、診療室で認知症を疑う患者さんはいる?K君 はい。たかなし歯科は多くの高齢者や有病者を治療しているので、中には何人かいます。院長 どんな特徴がある?K君 一番は話が通じないことですかね。院長 他には? ① 初期認知症とはK君 「アポイントを守れない」「前回の治療を理解していないので毎回同じ治療説明が必要」「怒りっぽい」などです。院長 私もよく遭遇するよ。ブリッジは無理な症例なのに、「何とかしてほしい」「すぐに壊れてもいいから、短期間でやってほしい」と言われたり、歯根破折して動揺しているのに「抜歯しないでほしい」と言われることもある。それに、患者さんが問診で「少し血圧が高いが薬は飲んでいない」と言っているのに、測定すると160を超えているということもある。よく聞くと勝手に認知症と高齢者の現状約280万人認知症有病者:約439万人(全体の15%)65歳以上高齢者人口:2,874万人(厚生労働省「認知症高齢者の現状」平成22年より)介護保険制度を利用している認知症高齢者(日常生活自立度Ⅱ以上)日常生活自立度Ⅰ以上または要介護認定を受けていない人MCIの人(正常と認知症の中間状態の人)約160万人健常者約380万人※※MCIの全ての者が認知症になるわけではないことに留意4,000(万人) (%)(年)35.03,500 30.03,0002,50025.02,00020.01,50015.01,000 10.0500 5.00 0.0昭和平成平成25 30 35 40 45 50 55 60 2 7 12 17 22 24 25 27 32 37 42 47高齢者人口の割合(右目盛)資料:昭和25年~平成22年は「国勢調査」、平成24年および25年は「人口推計」平成27年以降は「日本の将来推計人口(平成24年1月推計)」出生(中位)死亡(中位)推計(国立社会保障・人口問題研究所)注)平成24年および25年は9月15日現在、その他の年は10月1日現在65歳以上70歳以上75歳以上80歳以上