ブックタイトルapollonia_201612
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2016.12 126他業界からのメッセージ産地の事情まで把握し、良質な紅茶の魅力を伝える紅茶博士216出会いは技術者として―速石さんが紅茶と関わることになったきっかけは。速石 あるとき、妻がスリランカ人と日本人を父母に持つ女性と知り合いになり、 速石氏は、日清製粉で生産設備の設計等に携わった経験から、現地の茶葉の生産や選別、生産管理に至るまで全ての工程を理解し、「本当においしい紅茶」を見極める目を持つ。100%スリランカ産の高級紅茶を扱う老舗ブランド「A.F.JONES」の日本総代理店を務める同氏に、紅茶の製造法や、スリランカの紅茶の魅力について伺った。速石敏雄 氏コージュ㈱代表取締役社長 CEOその方がたまたまA.F.JONES社のエージェントをやっていたため、「技術者を探しているので、一度スリランカに来てほしい」という申し出を受けました。そのときは半ば観光気分で工場を見学したのですが、いざ工場の中を拝見すると、技術者の視点では、「こうしたらもっと良くなるのに」という点がいろいろ見えてきたので、その日のうちにレポートを書き、役員の方に渡しました。すると非常に喜んでくれ、「日本の商社には不信感があるが、信頼できる人間になら託せる。A.F.JONESの紅茶を日本で売らないか」という話になったのです。 そこで、2012年に輸入を開始しました。―速石さんは、以前は日清製粉に勤めていたそうですが、そこではどのような仕事をなさっていたのですか。速石 私は九州大学農学部の農業工学科出身で、大学では小麦がスムーズに流れるようなサイロの設計や、農産物の中の異物を判別・分離する技術、農産物の熟成度を音波を当てて判定する技術等の研究・