ブックタイトルapollonia_201612
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075 2016.12新技術の萌芽、エビデンスの見直し、「か強診」の導入2016年の歯科界を振り返る臨床の「卵」となる研究相次ぐ―編集部で、1月から10月までに国内外で起こった社会の出来事のうち、「大事件」と呼べるものをピックアップしてみました(次ページ表)。その一方で、歯科界にはどのような変化があったのでしょうか。安田 一言で言うと、「あまり大きな変化は感じられなかった」というのが正直なところです。とはいっても、何も起こらず平穏無事というのではなく、今後の変化の種のようなものが形作られた1年ではなかったかと思います。安田・水谷が選んだ2016年の歯科界で印象に残った出来事・ デジタルデンティストリーのさらなる発展・ 女性歯科医師の増加と、明らかになる課題・「 か強診」導入に伴う2階建て制度の導入・ DMFTが1を切り、ますます減少する小児う蝕・ 歯科医師国家試験の合格率の異常な低迷・ 歯科専門医の検討が始まるも、議論混迷・ 支払基金と国保連のレセ共同審査の提案・ 歯科医療の常識に疑問符?・ 訪問診療専門の歯科診療所が認められる・日本歯科医学会総会、初の九州開催 例えば、今年初めには、「日本医大の太田成男教授(細胞生物学)らのグループが、水素による炎症抑制の機序を解明した」という報道がありました。ちまたで「水素水はインチキ商法」などと批判されている中で、基礎医学の分野では水素の働きが次第に分かってきたということを意味します。 歯科は歯周疾患にせよ、歯髄炎や根尖病巣にせよ、慢性の炎症に対処することが求められる領域ですから、今後、水素の歯科応用は十分に考えられると思います。 他にも、歯胚の分割増加に成功(理化学研と医科歯科大)、骨カルシウム溶解