ブックタイトルapollonia_201612

ページ
16/36

このページは apollonia_201612 の電子ブックに掲載されている16ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

apollonia_201612

2016.12 050税務調査「入られる時」「入られたら?」 「税務調査は、もうかっている事業所に税務署が立ち入り調査するもの」と思っていませんか。税務調査は、正しく税金が払われることで社会の公平性を担保するために行われる行政指導ですから、赤字決算で税金を支払っていない事業所にも、規模の小さな事業所にも「正しく税務申告しているか?」と調査が入るものなのです。 歯科ディーラーの営業を経て経営コンサルタントになった経験から、歯科医院の税務調査の問題点を示します。税務調査「入られる時」「入られたら?」㈱ディー・ピー・エス●取材協力:●取材・文:編集部Hiyoshi Kunihiro日吉国宏 氏グレーゾーンをどう見るか 確定申告は自己申告のため、税務署に持っている領収書を全部持っていく、などということはありません(領収書や帳簿書類などの保存義務はある)。どこまで経費として認められるもので、どこから私用の出費なのかの判断には、ある種のグレーゾーンがあります(図1)。故意性の強い違法な脱税でなくても、多くの事業所が、・大なり小なり、税務申告上の瑕疵を抱えているのが実態で、そこが税務調査によって突かれるのです。そこで、申告漏れが見つかった場合には、過去にさかのぼって修正申告しなければなりません。場合によっては1000万円以上の修正になることもあります。 確定申告をする人は、2011年から2100万人台で推移しており(図2)、そんなに多くの案件を全てチェックする●赤字の歯科医院にも…●小規模な歯科医院にも…「その日」に備えて心と帳簿の準備を!