ブックタイトルapollonia_1611

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概要

apollonia_1611

2016.11 010平成歯科クリニック大阪府寝屋川市小谷泰子氏Kotani Yasuko2000年、広島大学歯学部卒業。04 年、大阪大学歯学部附属病院顎口腔機能治療部入局。09年、大阪府寝屋川市で「平成歯科クリニック」開業。スタッフ:歯科医師1人歯科衛生士3人歯科助手2人ユニット:2台 「食べる機能を支える医療者になりたい」という思いから歯科医師になった小谷氏。大学病院で9年間診療した後、日本初の摂食・嚥下障害、ドライマウス、睡眠時無呼吸症(OSAS)の診療に特化した診療所を開設した。近隣の医療機関からの紹介で患者数が増加、周辺地域での認知度も上がってきた。NPO法人の活動を通じて、摂食・嚥下機能を支える歯科医療人を育成し、増大するニーズに応える基盤をつくるべく奔走中。内科クリニックを改装して開業―歯科医師になろうと思ったきっかけは。小谷 実家の寺を切り盛りしていた祖母が、常々、「楽しく食べられればそれだけで幸せ」と言っていたのが印象的で、「食べる機能を支える医療をしてみたい」と思うようになりました。差し当たって、食べる機能を支える医療を学べる所は歯学部だと考え、広島大学歯学部に入学しました。 しかし、専門教育が進むにつれて、当時の歯科医療・歯科医学の中心は食べる機能に対するものではなく、歯冠修復や欠損補綴など、主として形態の回復に関わるものだということが分かりました。ある先生に「食べる機能を支える歯科医療がしたい」と言ったところ、「そんなのは歯医者の仕事じゃない」と言われてしまいました。 それでも、当初の目標を何とか果たしたいと思っていたところ、大阪大学歯学部の顎口腔機能治療学講座を知り、卒後、連携で日本初の専門クリニックを運営