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概要

apollonia1610

2016.10 G11院長 今まで義歯からカリエス治療、根管治療と説明してきた。今回は、日常的に行う頻度が高い歯周病の治療について説明しよう。何か質問はあるかな?T 君 本人や介助者の協力が得られず、歯みがきをしてくれない患者さんに、歯周病治療は意味があるんでしょうか?院長 そうだね。プラークがいっぱいの患者さんはたくさんいる。せっかくブラッシングと歯石除去をしても、本人はもとより、家族や施設スタッフが歯みがきをやってくれない。歯科としては困ってしまう(写真1 2 )。 歯みがきをしない理由は、「歯みがきに① プラークだらけの患者さんが多い2初めは柔らかいブラシで除去。1歯頸部にプラークが大量に付着。3歯肉が増殖。4歯肉から排膿がある。抵抗する」「他の介助が忙しく時間が取れない」「本人がやっている」などさまざまだ。 状態を見ると、歯牙にはプラークがべったり、歯肉は腫れ、出血、排膿、歯頸部は帯状のカリエスが多発、義歯には食べかすが付着と、大変なことになってる(写真34 )。誰かに一日1回以上の歯みがきをお願いするしかないんだ。 歯みがきができない理由を聞いて解消するのも歯科の仕事だよ。プラークだらけの患者さんには応急処置を行い、口腔ケアをして、本人や家族に口頭と文章で現状と今後の予想を説明する。介助しているのが高