ブックタイトルapollonia1610
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2016.10 114他業界からのメッセージ心と体を育む母乳育児―桶谷式治療手技とはどのようなものでしょうか。岩橋 助産師の桶谷そとみ先生(1913~2004年)が創案した、母乳育児を支援するための乳房マッサージです。それまでのマッサージは産後直後に固くなった乳腺体を刺激するもので、とても痛かったのですが、桶谷式は「痛くない」「母乳がよく出る」という点が特徴です。 哺乳類である私たち人間が最初に口にするのはお乳。現在、多様な種類の粉ミルクも販売されている一方、母乳で育てる「母乳育児」が再び注目を集めている。しかし、分泌不足や授乳トラブルで悩む母親も少なくない。そうした悩みに長年応えてきた、桶谷式治療手技のベテラン助産師に、母乳育児の良さやその技術について伺った。母乳育児を通して母と子を支える助産師(桶谷式母乳育児相談室)213岩橋まり子 氏助産師いわはし助産院母乳育児相談室代表 桶谷先生は戦中に満州でミルクが不足する中、どうしたら母親が十分に母乳を出せるのか研究し、乳房の基底部の伸展性に注目し、母乳の分泌促進だけでなく、変型乳頭や乳腺炎、断乳など母乳育児にまつわるさまざまな悩みに対応できる独自の手技を編み出しました。終戦後は富山県高岡市で助産所を開業して、多くの母親の母乳育児の支援を行い、とても評判になりました。 その後、桶谷先生の手技を受けた母親たちが「自分たちは桶谷先生にケアしてもらえたけれど、娘はどうなる?」と後継者を望む署名運動が起きたり、通っていた女医が研究発表したり、一躍全国から注目が集まりました。―なぜ、母乳育児を推進するのでしょ