ブックタイトルapollonia_1609
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2016.09 G03支台歯形成が上手になるには 上手になりたいのはやまやまでも、イメージ通りに形成するのはなかなか難しいものです。 支台歯形成のステップに関しては多くの著書があるので割愛しますが、今月は支台歯形成に必要なインスツルメントである、エアタービンと増速コントラアングルに焦点を当てて考察したいと思います。エアタービンの歴史 エアタービンはJohn Patrick Walsh(1949年)、Nelson(1953年)らにより開発されました。1957年にJohn Bordenにより、現在のエアタービンの原型となる、毎分25万回転のハンドピースが発表されました。腕の可動範囲 当時のエアタービンはトルクが弱く、キーンという特徴的なノイズを発するものでした。また、カートリッジがベアリングで支持されているため、以前は回転軸がブレやすいものもありました。現在、ベアリングの耐久性が向上したことは特筆すべきですが、圧搾空気を利用する以上、ミストの飛散という問題を抱えているのは事実です。 一方、増速コントラアングルは振動やキーンという音もないので患者さんの不快感が少なく、爆発的に市場を占有しました。歯科診療でのポジショニング 歯科診療は正確性、安定性、一定性が重要であり、長時間同じ姿勢を取らなければならないため、座位による診療が一般的です。長時間の診療でも疲労しないためには、正しい姿勢と人間工学的な考察が必要『人間が中心の歯科診療システム インターフェイス編』p.7図を改変a(前腕の左右の可動範囲)は腕を真下に下ろしたところから内側に100度、外側に50度、合計150度の回転角、b(手首の回転範囲)は親指を前にしたところから、両側に45度ずつ、合計90度の回転角を持つ。c(前腕の上下の可動範囲)は、真下に上腕を下ろしたところから内側にだけ170度の回転角を持つ。a50度100度170度90度90度cb