ブックタイトルapollonia_1607

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概要

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2016.07 G03修復と接着 保存修復の基本的な骨格を形成したのはG. V. Black の「Operative Dentistry」で、Blackによる窩洞の分類と形態は、現在も保存修復学の基本となっています。しかし、これは当時の手用切削や金箔充填を基本とした治療であり、現在のような接着の概念はありません。 コンポジットレジン修復やグラスアイオノマーセメントといった接着材料の進化により、「Operative Dentistry」の概念も大部分で崩壊し、ミニマムインターベーションが推奨されるようになりました。各社から多種多様な充填材料が発売されていますが、今月はS-PRGフィラーを含有したレジン充填材料について考察したいと思います。■S-PRGフィラーとは ガラスフィラー中にグラスアイオノマー相をあらかじめ形成させるPre-ReactedGlass-ionomer( PRG)技術を2000年に考案し、6種類のマルチイオンをリリース・リチャージできる3層構造からなるバイオアクティブ新素材。現在㈱松風では、このS-PRGフィラーを含む歯科材料の総称を「Giomer」として提案している。S-PRGフィラーを含有したレジン充填材料 ㈱松風の『ビューティフィル バルク』および『ビューティフィル バルク フロー』の最大の特長は、一括充填、一括裏層が可能なことで、それにより、修復保存処置のチェアタイムを大きく削減することができます。一括充填:最大4㎜の深さまでの一括充填が可能。4㎜以下の窩洞であれば積層充填する必要がないため、チェアタイムが短縮できる。一括裏層:最大4㎜の深さまでの一括裏層および充填に対応したフロアブルタイプにより、ペーストが窩洞に馴染みやすく、優れた窩壁適合性を示す。■フィラー充填量(wt%)■優れた窩壁封鎖性■重合収縮率(vol%)『ビューティフィル バルク』と『ビューティフィル バルク フロー』は、異なる粒径のフィラーを高密度に充填することで、一括充填が可能な低い重合収縮率を示す。