ブックタイトルapollonia1606

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概要

apollonia1606

2016.06 010子どもの目線で考える診療を大切にタエ小児歯科クリニック千葉県船橋市兼元妙子氏Kanemoto Taeko鶴見大学歯学部卒業後、同小児歯科学教室に入局。1985年開業。日本小児歯科学会専門医・指導医、千葉県小児歯科医会会長、千葉県歯科医師会理事、日本学校歯科医会常務理事などを務めている。主な著書『お母さんに知ってほしい子どもの口と歯のホームケア』(共著、医歯薬出版)スタッフ: 歯科医師4人歯科衛生士6人、 助手2人ユニット: 4 台駐車場:8台分 子育てを機に千葉県船橋市でタエ小児歯科クリニックを開業した兼元妙子院長は、1本の歯の治療にとらわれず、子どもの成長に合わせ、口腔・身体全体の健康を考えて診療に当たっている。口腔の発達に応じた食事指導や保護者に対する啓発活動など、育児支援を念頭にした取り組みを中心に話を伺った。子育て経験から「現実的な」予防を支援―開業したきっかけは。兼元 鶴見大学歯学部を卒業後、同大の小児歯科学教室にて研鑚を積み、開業医の下で勤務していました。しかし、妊娠してから「子どもは完全母乳で育てたい」との思いが強くなり、そのためには仕事をしながらも一緒にいられる環境が必要と考え、開業を決意しました。診療室の奥から子どもの泣き声が聞こえると、患者さんがあやしてくれたこともありました。もちろん、スタッフも全面的に援助してくれました。 医局時代は、小児歯科医として、歯科に主軸を置いた理想の治療・予防法を患者さんに勧めていました。しかし、実際に子育てをしてみると、理想と現実のギャップの大きさに気付きました。 そこで、育児にかかる負担も踏まえて、現実に即した親子の成長と健康を、歯科医師の立場から支援したいと考えるようになりました。