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概要

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2016.06 G03含嗽剤とは 含嗽剤は、口内炎、歯肉炎、舌炎など軟組織の炎症の治療や、抜歯、歯周外科といった手術後の口腔内の消毒に用いられます。含嗽剤には、剤形により「水剤」「散剤」「錠剤」の3種類がありますが、日常の診療で最も用いられているのは、水剤を希釈するタイプではないでしょうか。配合されている薬剤は、アズレンスルホン酸ナトリウム、ポビドンヨード、ベンゼトニウム塩化物などです。今月は、含嗽による口腔内の消毒と治癒促進について考察したいと思います。含嗽剤を使用する場合 含嗽とは、薬剤などの液体をもって口腔内や咽頭粘膜を洗浄し、粘膜面を消毒することです。通常のブラッシングでは届かない部位にも薬剤を届かせ、粘膜部分に付着含嗽剤の種類商品名アズノールうがい液4%イソジンガーグル液7%ネオステリングリーンうがい液0.2%デンターグル含嗽用散20mg/ 包メーカー日本新薬㈱Meiji Seika ファルマ㈱日本歯科薬品㈱昭和薬品化工㈱組 成4%5mL7%30mL0.2%40mL 、56mL(投薬用)2%1 包20mg適 応・咽頭炎・扁桃炎・口内炎・急性歯肉炎・舌炎・口腔創傷・咽頭炎・扁桃炎・口内炎・抜歯創を含む口腔創傷の感染予防・口腔内の消毒・口腔内の消毒・抜歯創の感染予防・抜歯創、口腔創傷の2 次感染予防・フラジオマイシン感性菌特 徴・消炎・創傷治癒促進・ヒスタミン遊離・白血球遊走阻止・抗潰瘍作用・殺菌・殺ウイルス作用・陽イオン界面活性剤で一般細菌、真菌に有効・毒性が低く、刺激も少ない・抗生物質含有含嗽剤している細菌を除去・消毒することを目的としています。現在使用されている含嗽剤の効能には、口内炎、舌炎、口腔創傷、抜歯創の感染予防がうたわれています。 しかし、歯肉縁上のプラークの細菌は抑制できますが、ポケット内には薬剤が浸透しないので、歯肉炎や歯周炎の完全な治療の手段とはならないことに注意が必要です。 含嗽剤は、以下のような場合に使用します。1歯周外科、抜歯等の外科処置後にブラッシングが行えない場合2病気で入院中で、ブラッシングが困難な場合3歯周病の急発や急性壊死性歯肉炎のように、歯ブラシを使用すると歯肉を傷付け、病状を悪化させる可能性がある場合4矯正治療により、ブラッシングが困難な場合の補助として