ブックタイトルapollonia1606
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2016.06 110他業界からのメッセージ香司の仕事―まず、香こ うし司とはどのような職業なのか教えてください。丸山 「香司」とは「香りを司る人」という意味で、お線香作りに最初から最後まで携わる仕事です。職業として確立されたのは、中国から製法が伝わった江戸時代だと思われ、現在は特に淡路島で活躍している方がたくさんいます。淡路島はお線香の特産地で、現在、国内で流通しているお線香の7割を淡路島産が占めて 香料の選定、調合、成形、商品化まで、お香の製作に最初から最後まで携わる仕事である香こ うし司。東日本大震災をきっかけに香司となることを目指した丸山氏は、オリジナルお香の販売だけでなく、手作り市等で積極的にワークショップを行い、お香の魅力を伝えていこうとしている。丸山氏を魅了したお香の世界について伺った。「暮らし」「癒し」「供養」の香り作り 香司210丸山敏幸 氏mek & jirrahttp://mek-jirra.main.jp/います。―淡路島がお線香の特産地だということは、初めて知りました。丸山 淡路島には、「聖徳太子の時代に香木が流れ着いた」という伝承がある上、風や湿度などの気候風土がお線香作りに適していて、特に島の西海岸側に線香工場が集中しています。もともと、大阪・堺がお線香作りの本場だったのですが、製法が淡路島に伝わり、風土はもちろん、材料の杉の調達等にも便利だったため、同地に多くの線香工場が出来ました。―どうすれば香司になれるのでしょうか。丸山 師匠の下に直接弟子入りする方法もあるのですが、私は東京・蔵前にあ