ブックタイトルapollonia_201604
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象牙質に近い曲げ弾性率応力集中を制御して歯根破折のリスクを軽減咬合圧に耐えられる充分な圧縮強さ《曲げ弾性率(GPa)》《曲げ強さ(MPa)》《圧縮強さ(MPa)》※ライトキュア (化学重合と光重合) セルフキュア (化学重合のみ)フェルールの高さと厚さ(歯冠部残存歯質)・高さは1~2mm以上・厚さは1mm以上厚さ:1mm以上角をつくらない高さ:1~2mm以上根尖より4mm以上残す2016.04 G03歯内療法後の築造 近年では、レジンによる支台築造が普及し、既製ポストも、スクリューポストだけでなくファイバーポストの使用が徐々に広まってきています。ファイバーポストは、近年の審美修復のニーズの高まりと、歯根破折のリスクの減少という観点からも注目の歯科材料です。 今までファイバーポストは自費治療でしか使用できませんでしたが、今年1月から、『ジーシー ファイバーポスト』(㈱ジーシー)が保険収載されました。今月は、残存壁の少ない歯牙でのポストの設置と、新しく保険収載されたファイバーポストについて考察してみたいと思います。ファイバーポストの発売 日本で初めて発売されたファイバーポストは、2003年8月に薬事認可され、同年10月に発売された『FibreKor Post』です。そして、2005年10月に薬事認可され、同年11月に発売されたのが、今回紹介する支台築造材料の弾性係数バランスの取れた高強度設計(象牙質の弾性係数:12 ~ 19)いずれも、『ジーシー レジンコアシステムの臨床ポイント』カタログより支台築造材料弾性係数(GPa)金合金80 ~ 100金銀パラジウム合金85 ~ 95鋳造用銀合金60 ~ 70アマルガム14 ~ 62コンポジットレジン5 ~ 13『ジーシー ファイバーポスト』です。発売後十数年の長期予後も確認されています。 ファイバーポストに使用されるグラスファイバーの組成は各社で異なりますが、最初に発売された『FibreKor Post』では、ファイバーとしてグラスファイバーと二酸化ケイ素、酸化アルミニウム、マトリックスとしてレジンとフィラーを使用しています。『ジーシー ファイバーポスト』では、グラスファイバーとしてケイ酸塩ガラス、マトリックスレジンとしてメタクリル酸エステルおよびBis-GMAの共重合体を使用していることが特徴です。