ブックタイトルapollonia_201604

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概要

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2016.04 070改装を医院経営のセカンドステップに実例に見る医院改装のコツ 新築にせよ改装にせよ、設計と施工を一括で依頼する場合と、デザイン会社や建築士事務所を介在させる場合の2つのパターンがありますが、それぞれにメリット、デメリットがあります。工事の世界では、「監理」と「管理」という2つの「かんり」が並存します。監理とは、施主の代理人として工事が図面通りに行われるようにすること。管理とは、現場を監督すること。設計・施工を分離すると、第三者として工事をチェックできるメリットがありますが、その分、時間やコストがかかります。 施工会社によっては、見積もりをする際に図面の理解が甘く、見積もり落とし(1)をしてしまうこともあります。設計図は正式には「契約図書」と呼ばれ、法的には見積書よりも優先されるものであり、図面に記載されているにもかかわらず施工会社が見積もりを落としてしまったものについては、追加金額なしに工事を行わなければなりません。 設計・施工を分離してデザイン事務所に依頼する際には、知人や親戚の施工会社に依頼しないこと。分離発注の最大のメリットである、第三者による監理が意味をなさなくなってしまうことが多いからです。(1) 設計図に記載されているにもかかわらず、見積もり項目として欠落してしまっていること。 歯科医院の成長を継続させていくためには、医院の改装は避けて通ることができません。近年では新規開業の際に、計画的な改装を行うことを前提に設計するケースが増えてきています。改装成功のカギはどこにあるのか。スタイル・エイチ・デザインワークス(以下スタイル・エイチ)の手がけた事例から見ていきます。●取材・文:編集部スタイル・エイチ・デザインワークス代表●取材協力:Amagai Hiroyuki雨谷祐之 氏設計・施工の一括発注/分離発注一括発注分離発注メリット・工期短縮に有利・設計料が安価・相見積もりが可能・第三者監理が可能デメリット・相見積もりが不可能・第三者監理が不可能・時間がかかる・設計料がかかる1