ブックタイトルapollonia_201603

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概要

apollonia_201603

2016.013 038 私は長年にわたり、大学病院の口腔外科に勤務していますが、インプラントの迷入、サイナスリフトの予後不良などの結果、重篤な炎症を起こして搬送された患者さんや、骨粗しょう症の薬による顎骨壊死が重篤な患者さんなどの治療を多数経験しています。これらの症例は、進行の度合いや発症の部位により、耳鼻咽喉科をはじめとする他科で最終的な診療録が作成されることも多く、最初に施術した歯科医師に「失敗」との認識がなくても、病院では「歯科医師の起こしたトラブル症例」として問題視されているのです。歯科における治療の失敗がもたらすリスクを検討してみましょう。日常診療に潜む迷入、炎症、壊死●取材・文:編集部国際医療福祉大学客員教授●取材協力:Asanami Soichiro朝波惣一郎 氏インプラント治療に伴い、上顎洞に炎症が生じたCT 像。病院口腔外科からの警告