ブックタイトルapollonia_1510

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概要

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2015.10 068 歯には全く問題がないのに、激しい歯の痛みを覚えて歯科を受診する患者さんがいます。歯に原因がないため、歯科治療をしても逆効果になることもしばしば。それは、脳の痛み関連領域の暴走が引き起こす特発性歯痛(非定型歯痛)かもしれません。歯科口腔領域における特発性歯痛の第一人者である井川雅子氏に聞きました。原因不明の歯の痛みを訴えられたら…非歯原性歯痛(歯が原因ではない歯の痛み)を疑う① 筋・筋膜性歯痛② 神経血管性歯痛③ 心臓性歯痛④ 神経障害性歯痛 ・発作性:三叉神経痛 ・持続性:帯状疱疹性神経痛⑤ 上顎洞性歯痛⑥ 特発性歯痛(非定型歯痛)⑦ 精神疾患による歯痛⑧ その他のさまざまな疾患により生じる歯痛 (日本口腔顔面痛学会分類)特発性歯痛が疑われる場合は・ 痛みをコントロールしようとして、歯科治療をエスカレートさせない? 歯科治療を繰り返すと悪化する(何をしても改善しないことから、患者さんが不安になり、より中枢の興奮が強くなるため)? 歯が原因(破折や歯髄疾患)と考え、抜歯してしまうケースが多いので、まずは診断的麻酔で鑑別●取材・文: 編集部●取材協力:井川雅子氏(左)Ikawa Masako静岡市立清水病院口腔外科●聞き手: 矢郷香(右)Yago Kaori氏国際医療福祉大学准教授三田病院歯科口腔外科部長歯に原因がないその痛み特発性歯痛発症のメカニズムと治療法