ブックタイトルapollonia_201504
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075 2015.04なぜ、歯科医師は政治が好きなのか?日歯会長予備選に思う迂回寄付報道への違和感―2月4日付『朝日新聞』の一面トップに「日歯連、5000万円迂回寄付か」という記事が掲載されました。当時は日本歯科医師会会長予備選挙の最中で、この記事を読者が目にするのは、ちょうど選挙人らが投票行動を始めるタイミングでした。 あまりにタイミングが良く、一部の関係者の間ではこの記事が出る話が広まっていたため、さまざまな憶測が流れました。このようなことになった背景は何でしょうか。安田 記事の内容は、日本歯科医師連盟から、自民党の歯科職域代表の参議院議員である石井みどり氏の中央後援会に、計9500万円の寄付が渡っていたことを問題視したものです。 現在、政治団体間でなされる寄付の法定上限は年間5000万円ですから、9500万円は渡せない。そこで、民主党の歯科の準職域代表の参議院議員である西村正美氏の中央後援会に5000万円を寄付し、そこから即日、石井氏の中央後援会に同額が寄付されるという流れになっていたとするものです。 この問題は『週刊新潮』その他のメディアも報道し、国会でも取り上げられました。「また日歯連が……」と世間の指弾を受けそうな勢いだったのですが、私はやや違和感を覚えたのも事実です。―どのようなことでしょうか。安田 『朝日新聞』の歯科に関連する記事に多いのですが、「歯周病はカンジダ症」「ハイドロキシアパタイトを使った人工エナメル質」など、派手に報道したにもかかわらず、その続報が出ないことが多いのです。今回の報道が歯科医療関連といえるかどうかは微妙ですが、同紙には、情報の出所の背景をあまり検証せずに記事にするようなところがあるように見受けられます。 この一件は日歯会長予備選のさなかの