ブックタイトルapollonia_201503

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概要

apollonia_201503

2015.03 010ひっそり診療し落語家・立川抜志としても活躍並川歯科医院東京都杉並区並川 功氏Namikawa Isao1956年生まれ。日本大学松戸歯学部卒。1998年、父の医院を継承。著書『するってえと歯科学―こんなんじゃ なおらん』(アドア出版、電子版もあり)。スタッフ:歯科医師1人歯科衛生士1人(非常勤)歯科助手3人(非常勤)ユニット:1台 歯科医師としてだけでなく、立川抜志という高座名で落語家としても活躍し、「難しい話を分かりやすく、オモシロく教えてくれる先生」として、地域の健康講座などで人気を博している並川院長。診療では、自分も患者さんも納得しないと治療を始めないという方針を貫いている。 「誰がやっても同じ結果という科学には興味を持てない。職人技を大切にしたい」と言う並川院長に、診療に対する姿勢、スタッフや患者さんへの思いについて伺った。父の医院を継承―先生は2代目だそうですね。医院を継ぐことに迷いはありませんでしたか。並川 跡継ぎとして育てられたので、歯科医師以外の職業に就く可能性は考えたこともありません。大学では義歯補綴学を専攻し、2年間常勤で勤めた後、あちこちの医院でアルバイトとして働きました。その間、父の医院も週に1、2日手伝っていましたが、次第に日数が増えてきて、98年に父が保険医を返上し、私が継ぐことになりました。―「そろそろ継いでほしい」という意向があったのですか。並川 いいえ。「死ぬまで保険医登録をしているのはみっともない。自分から返しに行った方がかっこいいじゃないか」と私から勧めたのです。父も納得したようで、75歳で保険医を退き、80歳まで自費で患者さんを診ていました。 父の登録抹消とともに私が保険医となり、開設管理者として実質的な院長となりました。