ブックタイトルapollonia_201503

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概要

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2015.03 068時間指定配達の付加価値流通 日本では、「翌日の午前中」と時間を指定して宅配便を送ることができます。さらには、「○○時までに出せば当日中に配達」というサービスもあります。これは確かに便利ですが、問題は人手がかかることです。 近距離輸送(集荷)?仕分け?遠距離輸送?仕分け?近距離輸送(宅配)の各工程に人員を常時確保しなければならず、輸送頻度も増えます。人口が減少していく中では、この人材確保が深刻な課題となる可能性があります。 今後、人手不足が深刻化すれば、コンビニエンスストアなどを窓口にして受け取りに行くことを原則とする仕組みを再構築する必要があるかもしれません。まして、物流の時間指定配達は、国際的には例のないぜいたくな付加価値のサービスです。 このようなサービスが発展してきたの すでに、日本は人口減少時代に突入しており、遠くない将来、消滅する地方自治体も出てくると予測されています。しかし、その一方で、人手のかかる流通形態、容積率を極大化させた高層建築、専門分化された医療提供など、働き手や住人が減少していく社会構造とは逆の動きを見せている面があります。人口減の時代における問題は何か、うまくやっていく知恵はないのか考えてみましょう。●取材協力: 氏●取材・文:編集部Fuse Yasuo布施泰男医療経済学者人口減の時代に対応していないリスク流 通都市構造医療提供