ブックタイトルapollonia_201502

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概要

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2015.02 056 2015年3月までに、全ての健康保険組合に提出が義務づけられているデータヘルス計画とは、レセプトデータによる医療費支出の追跡と、健診データによる健康リスクのスクリーニングとを突き合わせ、より効果的な健康投資を促進することを目的とした社会システムです。予防型医療の実現性が高い歯科は特定健診の対象とはなっていないものの、今後データヘルスが整備される中で大きな飛躍が可能になると期待されます。歯科とデータヘルスの関係を考えます。健康投資の柱●取材・文:編集部氏●取材協力:Nara Natsuki奈良夏樹㈱ミナケア・歯科医師産業歯科医データヘルスの社会的意義 これまでは、健診でチェックされる健康リスクと、実際に傷病治療で保険者に請求されるレセプトデータの関連を分析する社会基盤がなく、医療資源の適正な配分がなされてこなかったとの批判があります。 また、医療という産業分野における日本での各プレーヤーの力関係は、専門性、特殊性を持つ医療提供者側と、ルールメーカーである厚生労働省の影響が強すぎるという傾向がありました。国民(被保険者)から保険料を集め、医療費の給付という形で分配する保険者の関与は限られていました。しかし、産業として医療を見直せば、本来は「お金を払う側」である保険者が適切に医療に参画する方が 2011年に医師が設立。健康管理、疾病予防を積極的な健康への投資と捉え、保険者の保健事業をサポートする企業(保健事業の企画立案事業者)。保険者の持つ健診データとレセプトデータを分析し、継続的な改善の提案を通じて、「病気を治す」から「病気にさせない」取り組みへの転換を図り、投資型医療としてのヘルスケアの実現を目指す。㈱ミナケアとは?データヘルスに歯科はどう関わるか?