ブックタイトルapollonia_201501

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概要

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2015.01 064 歯科疾患に対して、口腔局所の病変だけを見ていても根本的な対策を取れないというのが近年の共通理解になりつつあります。糖質の摂取をやめる食生活改善を軸にした予防歯科を実践、Facebookのフォロワー数が歯科医師で日本一の長尾周格氏に、さまざまな健康食の「ウソ」「ホント」を聞いてみました。健康食のを識別先住民食に学ぶ予防歯科砂糖を絶つと健康に 砂糖を含めた糖類は身体を劣化させます。砂糖の甘みは麻薬的な働きがあり、摂取すると大脳辺縁系の側座核の報酬回路が刺激されることから、「多幸感欲しさに甘みを欲する」というプロセスが出来てしまいます。そのため、徐々に摂取量が多くなり、砂糖を取らなければ生きていけない状態になるのです。 14カ国に暮らす先住民の食生活を調査したウェストン・A・プライス博士が明らかにしたように、歯科疾患や慢性疾患の多くは、食生活の近代化がもたらした「退化病」と解釈されます。砂糖、精製された穀類、植物性油などによって構成された近代食を食するようになってから、人々はう蝕や歯周病に悩まされるようになったと考えられます。そもそも、人間の身体が自らエネルギー源としての糖を作り出す機能を持つ以上、糖類は必須の栄養素ではありません。●取材・文: 編集部●取材協力:Nagao Shukaku長尾周格氏千葉県・稲毛エルム歯科クリニックウソホント