ブックタイトルapollonia_201412

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概要

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2014.12 010原発避難を乗り越え新天地で開業きむら歯科診療室東京都日野市(避難前・福島県双葉郡)木村篤氏Kimura Atsushi1960年生まれ。東北大学歯学部卒業。スタッフ:歯科医師2人歯科衛生士1人歯科助手2人ユニット:3台駐 車 場:5台分 福島県双葉郡で開業していた木村篤氏は、東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故により避難生活を強いられる中、今年5月、故郷から230㎞以上離れた東京都日野市で再出発した。福島での診療や震災後の心境、故郷への想いを聞いた。福島では一日80人以上を診療した日も―福島県での開業経緯は。木村 親戚に医療関係者が多く、薬剤師の父親から医師・歯科医師・薬剤師のいずれかになるように言われていました。私が好きだった母方の祖父が歯科医師で、その影響が大きかったようです。 大学卒業後は、医局の第2口腔外科で3年間経験を積んでから、実家がある福島県双葉郡で1991年に開業しました。―そのころはすでに歯科医師過剰といわれていたと思いますが、開業に不安はありませんでしたか。木村 街の人口約1万5000人に対し、歯科診療所は私の所も含めて5軒と、大都市圏の状況を考えれば十分にやっていけると考えていました。 年齢構成も、他の農村部に比べれば子どもから高齢者まで偏りなく住んでいました。双葉郡は東日本大震災で有名になった東京電力福島第一、第二原子力発