ブックタイトルapollonia_201409

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apollonia_201409

051 2014.09深井保健科学研究所の戦略 深井保健科学研究所(本部・埼玉県、深井穫博代表)が8月10日に東京で開いた第13回コロキウムでは、口腔保健における「ライフコースアプローチ」をテーマに、全国から研究者・臨床家が集い、さまざまな話題提供を行いました。議論の前提となるのは、・う蝕は減少し、歯周病の発病年齢が高くなった。その結果、生涯を通じた欠損歯数が減少している・歯科疾患の疾病構造が非感染性疾患(NCDs)と類似しており、並行した予防アプローチの可能性を指摘する見方もあるという点です。 焦点は、「小児期のう蝕予防が高齢期の残存歯数に影響する」という、臨床疫学的・病態生理学的な超長期の疾病モデルの確立だと見られます。う蝕や歯周病がNCDsにさまざまな経路で影響を及歯科疾患減少時代の予防とは 一生涯を通じて健康リスクに対応していく「ライフコースアプローチ」という考え方が注目されています。これまでの予防歯科医療や歯科保健は、「乳幼児」「学童・思春期」「成人」「高齢者」というライフステージごとに必要な介入をしてきましたが、この考え方は、非感染性疾患(NCDs)のコントロールをテコに、生涯にわたる全身の健康維持の一環として歯科口腔領域の健康づくりを検討するというものです。「ライフコースアプローチ」の実践●取材・文: 編集部康本征史深井保健科学研究所、㈱ヨシダ、日本ビスカ㈱Yasumoto Masafumi千葉県・柏の葉総合歯科柏の葉小児歯科●取材協力: 氏栂安秀樹Tsugayasu Hideki北海道・つがやす歯科医院氏佐藤信二Sato Shinji神奈川県・佐藤歯科医院〈劇場〉氏知らなかった! 新しい予防あれこれ