ブックタイトルapollonia_201408

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概要

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感染予防対策2 保険制度上、感染予防対策にかかるコストは「初再診料に包括されている」と解釈されます。しかし、クラスBオートクレーブ、プラズマ滅菌器など高額な投資を行い、多数のインスツルメントをそろえると、容易にこの額を超えてしまいます。そこから考えれば「感染予防対策は赤字部門」と捉えられるのですが、実際にはどうでしょうか。 1996年にアメリカ・疾病管理予防センター(CDC)が示したスタンダードプリコーション(標準予防策)では、患者利益ではなく、医療従事者を感染から守る自己防御の意味合いが濃厚でした。術者が感染しなければ、感染の媒介も起きないからです。患者保護が加わったのは2007年ガイドラインのこと。感染予防対策の目的について考えます。●取材・文: 編集部●取材協力: 久保寺司Kubodera Tsukasa東京都・久保寺歯科医院氏内山公男Uchiyama Kimio独立行政法人国立病院機構栃木医療センター夏井 円氏Natsui Madoka神奈川県・聖母歯科医院氏エビデンスと目的