ブックタイトルapollonia_201407
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完成形をイメージする意義パーシャルデンチャーを考えるインプラント後退の副産物―この度は出版おめでとうございます。まず、本書の企画意図と意義を教えてください。安田 ここ10年ほど、先進諸国では「欠損補綴の第一選択はインプラント」という流れになっていました。アメリカでは、一部の歯学部でパーシャルデンチャーの講座そのものが廃止となった例もあります。日本では、さすがにそこまで極端でないにしても、日本歯科医師会の生涯研修で講師を務めていた際、「パーシャルデンチャーは過去の欠損補綴」という雰囲気を聞き手から感じたことは再三ありました。事実、国際的に見ても、パーシャ073 2014.07『迷わない、悩まないパーシャルデンチャーのつくり方-欠損パターンで覚えるパーシャルデンチャー』安田登 監著、遠藤泰生・金田洌・小笠原浩一・谷田部優・木下亨・秀島雅之著、クインテッセンス出版ルデンチャーに関する書籍はほとんど刊行されない時代が10年以上続いてきました。しかし、・インプラントは必ずしも「夢の欠損補綴」とはいえないという逆転現象が世界的に起き、現在に至っています。この時、問題になるのは、パーシャルデンチャーを設計するに当たっての分かりやすい参考図書が存在しないという事実でした。これでは社会の需要に応えられません。実際、若手によるかなり質の悪い補綴症例が増えていると感じています。 これまでデンチャーの設計をしたことがない若手の歯科医師や、いい加減な技工指示を受けながらも、何とかやりくり