ブックタイトルapollonia_201407

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053 2014.07『アポロニア21』流 お金講座(下) 歯科医院経営の環境が厳しくなっているようです。主な原因は歯科医師の供給過剰にあるとされますが、歯科医院の経営サポートをしている経験から見ると、それだけにとどまらないことに気付きます。十分な貯蓄を蓄え、計画的に確実な投資をしている歯科医院は、極めて健全な経営体質が続いているからです。逆に、「目の前のお金」に目がくらみ、分不相応な投資・消費に走ると、短期間に経営の危機が訪れます。問題なのは、「どこまでが自分の自由になるお金か」を明確に認識することでしょう。開業医にとってのお金の意義を考えます。●取材・文:編集部●取材協力:松本泰世Matsumoto Yasuyo松本税理士事務所代表氏そのお金、本当に先生の自由になりますか?歯科医院経営サポート税理士からの提言勤務医時代よりも低い個人生活資金 私は、歯科医院経営の中でも、主として開業案件のサポートをメーカーやディーラーの方の協力の下で行っています。そのため、開業前の勤務医時代から歯科医師の先生方と接しているのですが、中には大きな勘違いをしているケースも見受けられます。・「自分は、勤めている法人で年に○億円稼ぎ出している」という過剰な自負・「しかし、年収は□百万円程度しかない」という不満が同居して、開業を志す歯科医師が少なくないのです。 実際に戦略的なスタートダッシュ開業を実現すれば、初年度から高い医業収入を得ることが多いのですが、勤務医時代に得ていたサラリーと、開業して得たお金とは全く意味合いが違います。仮に、