ブックタイトルApollonia_201406
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Apollonia_201406
029 2014.06海外レポート シカゴ・ミッドウィンターミーティングは、学術大会、デンタルショー、ラボデーと主に3つの企画から成り立っています。今回注目したのは、学術大会が、・世界の最先端を全く意識しなくなったという点です。 通常の国際学会とは違い、参加するセミナーごとに費用を支払う仕組みで、発表者が比較的自由にエントリーできるところが魅力ですが、かつては世界をリードする研究がいくつも発表されたものです。 しかしその役割は、歯科の専門分化によって失われてきています。国際的な専門学会身近な話題に注目学術大会が研究の主体となり、大学や研究機関が行う大規模な研究は国際歯科医学会(IADR)、公衆衛生関連の問題は世界歯科医師連盟(FDI)によって担われているのが現在の姿です。そのため、「学術的な新しい知見を学ぼう」と真冬のシカゴまで足を運ぶ人はかなり少なくなっています。 だからといって、内容もつまらないわけではありません。アメリカの一般的な歯科医療事情を身近に感じさせるセミナーが盛りだくさんなのです。歯科医師免許を持つコンサルタントによる「医院経営のキモ」、メリーランド大学歯学部のHarold Crossley教授(薬理)による「医師に頼らなくて済む薬の知識」、シカゴ市消防署のThomasMurphy救急搬送部長による「救命救急の基礎」など、日本の歯科医院経営者にとっても明日から役立つものばかりでした。晴天に恵まれたミッドウィンターミーティング。歴史ある催しだが、今年はやや参加者が少なかった。その一方で、日本人参加者はなぜか増加しているようだ。 学術大会にはアメリカ歯科界の急速な市場的変化が現れています。イリノイ州開業のClaudio Levato氏は、通販大手のパターソンが提供する診療・医院経営支援ソフト『Eaglesoft』(http://patterson.eaglesoft.net/)の