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知って納得! 高齢者対応(上)029 2014.03「私には関係ない」と言う人は老ける 「成長」と「加齢変化」の大きな違いは、後者では個体差が極端に大きいことです。もちろん、遺伝的要因も大きいかもしれませんが、生活習慣も重要なファクターです。75歳以上になると、同年齢でも人によってその差が大きく広がって入れ歯ぐき 「入れ歯ぐき」は、患者さんの命名。加齢とともに歯肉が退縮している患者さんのために即重レジンで作った。通法であれば抜歯→補綴となるのだろう。インプラントという選択肢も提示されるかもしれない。だが、自分が患者だったら、そんなに侵襲の大きい処置は望まない。ペリオをコントロールするのは当然としても、暫間的に「キレイ」を維持するアイデアを提示するのも、歯科医療の務めではないだろうか。きます。当院では、若々しく生活している患者さんの生活習慣を、他の患者さんとも共有できるように情報発信しています。 3代100年以上続いている歯科医院のため、長く定期的に通ってくれている患者さんの中には、50 年分ものカルテが蓄積されている人がいます。そのうち、どのような人が早く老ける、もしくは病気になるのかを調べてみたところ、・元気な人の生活習慣を聞いても、「私には関係ない」と参加意識を持たない人がハイリスクだと分かりました。 現在の患者さんの中で、一番アンチエイジングに成功していると思われる人の習慣は、毎朝4時半に起きてサイクリング、というもの(25ページ「あの先生のライフスタイル」参照)。確かにこれはなかなかまねできるものではありませんが、できる範囲で取り入れられる知恵は上/上唇の頬部分が歯根の隙間に入り込んで痛い。「何とかならないか」と来院。他院で「抜いてインプラントまたは義歯」と言われたとのこと。中/作製した「入れ歯ぐき」。下/入れた直後。「食事中に物も入らず快適」と喜んでいた。