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インプラントのエビデンスって何?IADRらの勧告を疑うIADRらの勧告の意義―昨年末、IADRの機関誌の臨床附録が掲載したエディトリアルで、スウェーデン・イエテボリ大学のBerglindh氏と、アメリカ・ミシガン大学のGiannoble氏が「今後のインプラントの評価については、臨床像の観察などではなく、臨床疫学的なエビデンスに基づく系統的検討が必要だ」とする意見を示しました。 両氏は、ともに歯周病学の研究者ですが、自分の専門性にこだわらず、感染予防を含めた外科、補綴、さらに社会医学的な意義からインプラント周囲炎などのリスクと、インプラントによる咬合回復、審美的利益との関連について広く評価す063 2014.02インプラントのエビデンスを確立するための系統的な臨床試験の課題は、①全身疾患や年齢などを考慮した患者中心のアウトカム評価、②それぞれの方法に関する費用対効果を含む医療経済学的な評価、③異なる人口集団を比較介入試験する際の割り付けとベースラインの設定、④治療法および臨床医ごとに発生し得る結果の差が与える影響の定量化だとしている。(T. Berglundh/ W.V. Giannobile, Investigational Clinical Researchin Implant Dentistry: Beyond Observation and Descriptive Studies, JDR Clinical ResearchSupplement, December, 2013)IADRらの勧告(2013年12月)