ブックタイトルap_tachiyomi_1402
- ページ
- 13/16
このページは ap_tachiyomi_1402 の電子ブックに掲載されている13ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは ap_tachiyomi_1402 の電子ブックに掲載されている13ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
ap_tachiyomi_1402
051 2014.02 ユニフォームを考えるだけでなく、外科的介入がないため、血液や体液による汚れを早期発見する必要性もなかったからでしょう。「白衣は感染予防にとって意義はあるものの、スタッフ全員が同じ服でなくてもよい」という認識が国際的に広がり、現在に至っています。 カラフルなユニフォームが最初に普及したと見られるイタリアでは、各社が原色系の奇抜なデザインのモデルを開発。一部は日本に通販経由で輸入されています。次いで、ロシア、韓国などでもさまざまなデザインのユニフォームが登場し、現在では日本メーカーもデザイン性を重視するようになりました。 これらを早くから導入した歯科医院は、・歯科医療が業態変化していることを明確に認識していたといえます。そのため、カラーコーディネーターに相談して、個々のスタッフに最適な色味を選定するケースも増えています。 しかし、豊山氏は注意を喚起します。「カラフルな色彩、特に血液の付着を隠しやすい黒色や茶色、濃い赤色系統のユニフォームを使う場合は、クリーニングの頻度を上げなければならない。当院では、ユニフォームのカラーリングを意識するようになってから、ユニフォームのクリーニングと交換頻度が格段に上がった。これが、結果として感染予防への意識を高め、クラスBオートクレーブ、ウォッシャーディスインフェクターの早期導入につながったといえる」とのこと。 韓国の歯科医院のユニフォームが、アジアの中で比較的早く多様化した理由の一つは、患者説明を専門とする「コーディネーター」の配置がきっかけだとされています。がん医療などを中心とした周術期の医療連携を支援する医科のコーディネーターとは異なり、歯科や美容外科のコーディネーターは一種の営業職。そのため、外見も医療職と明確に区分する必パステルカラーの落とし穴 言語によるコミュニケーション以外に「ノンバーバルコミュニケーション(非言語コミュニケーション)」と呼ばれるものがあるが、特に色彩によるものは効果が大きいとされている。 例えば、パステルカラーは柔らかい印象を与え、安らぐ色合いではあるが、ユニフォームになると話が違ってくる。日本人のような黄色人種には、特に以前多く見られた薄いブルーや薄いピンクなどは医療用のユニフォームとしては相性が悪く、「怖い」「頼りなげ」といったイメージを与えてしまうことが多い。パステルカラーはそれ単独で考えれば、何も否定すべきものではないのだが、われわれ日本人が着ると、多くの人は怖く見られがちなのだ。ノンバーバルコミュニケーションとユニフォーム(豊山)